藤本弘信

2013年、大学院を卒業し、26歳で実家の寺に帰山。 2025年より住職に就任。 現在、ホームページの充実や継職法要の準備に励みながら、 日々、お念仏のみ教えをお伝えできるよう努めています。

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「凡聖逆謗斉回入 如衆水入海一味」の意味を分かりやすく解説

2025/4/20  

はじめに:正信偈とこの言葉の大切さ 正信偈とは? 浄土真宗の宗祖である親鸞聖人(しんらんしょうにん、1173-1263)がお書きになった『正信念仏偈』は、浄土真宗の教えの中心となる大切なお言葉です。毎 ...

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定年後の夢と「夢まぼろし」-人生の確かな頼りどころ-

2025/4/20  

テレビで見た「定年後の夢」 先日、テレビを見ておりますと、定年退職後の人生設計について、街頭でインタビューを行っている番組が放送されていました。インタビューに答える方々からは、様々な夢や希望が語られて ...

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煩悩(とも)と歩む旅路 -『西遊記』に聞く阿弥陀さまの救い-

2025/4/20  

三蔵法師の選択(『西遊記』より) 多くの方がご存知の物語、『西遊記』。様々な形で小説や劇、映像作品にもなっていますが、その物語の中に、大変深く考えさせられる場面があります。それは、旅の終盤、三蔵法師( ...

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「能発一念喜愛心 不断煩悩得涅槃」の意味を優しく解説

2025/4/20  

はじめに:『正信偈』に込められた親鸞聖人の願い 『正信偈』は、浄土真宗の宗祖である親鸞聖人がお作りになりました 。正式には『正信念仏偈』(しょうしんねんぶつげ)といい、「正しい信心のうた」という意味が ...

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「五濁悪時群生海 応信如来如実言」の意味をやさしく解説

2025/4/20  

1. はじめに:混迷の時代を照らす光 親鸞聖人によって著された『正信念仏偈』は、浄土真宗の教えの核心を七言句の詩の形で示された、私たちにとって非常に大切な聖教です 。日々のお勤めでも親しまれるこの『正 ...

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英雄か、厄介者か -私の「善悪」と阿弥陀さまの真実-

2025/4/20  

イタリアのガイドさんの言葉(友人のお話) 先日、イタリアへ旅行された方から、興味深いお話を聞きました。その方は、ミラノ、ヴェネチア、ローマ等、イタリアの様々な都市を観光してこられたそうです。その旅行の ...

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挨拶と念仏

2025/4/20  

お寺の門前の挨拶(あるご住職のお話) 以前、あるお寺のご住職から、こんな日常の中での気づきのお話を聞かせていただきました。 そのご住職は、今年の4月から、毎朝の境内掃除の時間を、これまでより30分早く ...

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天国ではなくお浄土で- 再び会える世界

2025/4/20  

ある少年の願い 以前、大きな災害に関するテレビのニュースの中で、深く考えさせられる場面がありました。 そのニュースでは、災害によって幼くしてお母さまとお姉さま(あるいは妹さま)を亡くされた、当時2歳に ...

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浄土真宗においてお仏壇を迎える意味は?

2025/4/20  

「なぜ私たちはお仏壇を迎えるのでしょうか?」「お仏壇は、私たちの生活にどのような意味をもたらしてくれるのでしょうか?」と、改めて考えてみる機会は少ないかもしれません。 この記事では、「お仏壇を迎える意 ...

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「〇〇らしく」という重荷

2025/4/19  

将来の夢と 周囲の期待 「将来、何になりたいですか。」 おそらく、誰でも子供の頃に、大人たちから一度は聞かれたことがある質問だと思います。 将来の夢。自分自身のあらゆる可能性を思い描きながら、「あれに ...

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私からではなく、仏さまから

2025/4/19  

季節の移ろいと お参りの日々 春の暖かな日差しを感じるこの頃ですが、季節は巡り、やがてまた冷たい風が吹く時期がやってまいります。これからの季節、特に秋から冬にかけて朝夕の冷え込みが厳しくなってまいりま ...

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忘れても届く声 -才市さんの喜びと阿弥陀さまの慈悲-

2025/4/19  

届いた便りに名前を見る ふと、誰かから手紙や葉書を受け取ることがあります。時候の挨拶など、内容は毎年同じようなものであっても、その宛名を見ると、「ああ、この方はどうしておられるかな」と、しばらく会って ...

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「もったいない」と「なんまんだぶ」

2025/4/19  

「もったいない」という言葉 「もったいない。」 これは、私たち日本人にとって古来より馴染み深い言葉です。しかし近年、改めてこの言葉が世界的に見直されるきっかけがありました。 世界で初めて環境分野におい ...

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日に善し悪しはなし

2025/4/19  

カレンダーに記された日々 私たちは日々の暮らしの中で、カレンダーに記された日付と共に生きています。新しいカレンダーを手に取ると、これから訪れる一年365日、どの日も自分にとって素晴らしいものであってほ ...

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かたちなき仏さまの「方便」

2025/4/19  

理解するということ(ある先生の言葉) これは、ある先生がよく生徒に語っておられた言葉です。 「君たちね、自分が何かを理解したと思っても、それを自分の言葉で他人に分かりやすく伝えることが出来て、はじめて ...

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星の光、弥陀の光

2025/4/19  

無数の星と宇宙の広がり 久しぶりに、ゆっくりと夜空を改めて見上げると、そこには無数の星たちが、それぞれの輝きを放っていました。澄んだ空気の中では、一つ一つの光がより一層強く感じられ、とても美しいもので ...

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「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」の意味をやさしく解説

2025/4/19  

本記事では、『正信偈』の中でも特に重要な位置を占める第二十一句と第二十二句に焦点を当て、その意味と背景を深く掘り下げて解説します。その二句とは以下の通りです。 如来所以興出世 (にょらいしょいこうしゅ ...

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確かな行き先「お浄土」

2025/4/19  

あてにならないものを頼る私たち 「ああなったら良いのに、こうなったら良いのに」と、人はいつも自分自身を中心に物事を願い、考えてしまいます。 今、私たちが住んでいるこの世界。私たちは様々な物事を願い、期 ...

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「成等覚証大涅槃 必至滅度願成就」の意味をやさしく解説

2025/4/19  

I. 導入:正信偈の教えの流れ – 救いの「因」から「果」へ これまでの解説の振り返り:救いの確かな「因」 本記事で解説する第十九句・第二十句に至るまでの『正信偈』では、阿弥陀仏による救済の確かな「因 ...

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「本願名号正定業」「至心信楽願為因」の意味をやさしく解説

2025/4/15  

1. はじめに:救いの光から、救いの道へ 『正信偈』は、親鸞聖人が阿弥陀仏の救いの真実を讃えられた、浄土真宗の教えの要です。 前回までは、阿弥陀仏が成就された本願の徳が、十二の光明となって、すべての衆 ...