藤本弘信

2013年、大学院を卒業し、26歳で実家の寺に帰山。 2025年より住職に就任。 現在、ホームページの充実や継職法要の準備に励みながら、 日々、お念仏のみ教えをお伝えできるよう努めています。

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「阿弥陀仏の十二の光(十二光)」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:本願成就と光明の輝き これまでの句では、阿弥陀さまが仏になる前の法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)として、師である世自在王仏(せじざいおうぶつ)のもとで道を求め、他の多くの仏さまの国(浄土)を深く観 ...

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失って初めて知る「有り難さ」

2025/4/14  

当たり前の落とし穴 病気になってみて、本当に健康というものの有り難さ、大切さに気づかされることがあります。もちろん、健康な時には健康な時で、その大切さに気づいていないわけではないのでしょう。しかし、健 ...

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「五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

これまでの八句で、法蔵菩薩が一切衆生(いっさいしゅじょう)救済のための「無上殊勝の願」「希有の大弘誓」を建立・超発されたことが示されました。本記事では、続く第九句「五劫思惟之摂受(ごこうしゆいししょう ...

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たけのこも蚊も私も

2025/4/14  

たけのこの勢い 今年は春先からとても暖かく、雨も多かったせいか、たけのこの成長も例年になく早いように感じます。庭の隅や竹藪に顔を出したかと思うと、あれよあれよという間にぐんぐん伸びて、数メートルにもな ...

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漂流から航海へ-阿弥陀さまの弘誓の船に乗せて-

2025/4/14  

航海と漂流 もし私たちが船に乗って旅に出るとします。その船旅が、明確な目的地(行き先)に向かって進んでいるのであれば、それを私たちは「航海(こうかい)」と呼びます。それに対して、特に定まった行き先もな ...

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あてにならぬものを頼る私

2025/4/14  

私たちの「頼り」とするもの 私たちは日々、本当は「あてにならないもの」を、どこか「あて」にして、一喜一憂しながら生きているのではないでしょうか。 自分の能力や、これまでの人生で積み重ねてきた経験。ある ...

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ホタルの光に照らされて

2025/4/14  

六月の夜のホタル(ある方のお話) 以前、ある方から、こんなお話を聞かせていただいたことがあります。 梅雨入り前の、少し蒸し暑い六月のある夜のこと。ご自宅でくつろいでおられた時、奥さまが窓の外を指して、 ...

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「建立無上殊勝願 超発希有大弘誓」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:法蔵菩薩の歩みと『正信偈』 『正信偈』とは:親鸞聖人の教えの核心 『正信偈』は単なる過去の聖人の言葉ではなく、親鸞聖人の信心そのものであり、阿弥陀仏の救いの確かさと、それが私たち凡夫(ぼんぶ ...

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報いるべきご恩を知る

2025/4/14  

身を粉にしても報ずべし(正像末和讃より) 親鸞聖人は、その晩年のお作である『正像末和讃(しょうぞうまつわさん)』の中に、私たちがお念仏の教えに出遇(あ)わせていただいたことへの、深い感謝と報恩(ほうお ...

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悲しみの中に華やぐいのち

2025/4/14  

歌人 岡本かの子のうた 年々(としどし)にわが悲しみは深くして いよいよ華(はな)やぐ命なりけり この歌は、昭和13年(1939年)に、47歳という若さで亡くなられた歌人であり小説家でもある、岡本かの ...

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なぜ、人を殺してはいけないの?

2025/4/14  

子どもたちの問い あるニュースの中で、子どもたちが「なぜ、人を殺してはいけないの?」と、周りの大人たちに問いかける場面がある、という話を聞きました。そして、問われた大人たちは、そのあまりにも根源的で、 ...

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途方もないご縁に生かされて

2025/4/14  

人間に生まれるということの「有り難さ」 皆さんは、この私が「人間」として、この世に生まれてきたということは、本当に「有り難い」ことだなぁと、お考えになったことがありますでしょうか。仏教では、私たちが人 ...

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お供えものと本当の供養-提婆菩薩の問いかけ-

2025/4/14  

お墓やお納骨壇で目にするもの 各地のお寺にある納骨壇やお墓などにお参りしておりますと、お花やお菓子などと共に、様々なものがお供えされているのを目にすることがあります。 例えば、ワンカップの日本酒の蓋が ...

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見えない世界を映す鏡

2025/4/14  

西村法剱和上と村上正平(明治時代のお話) 明治時代の初め頃、大分県の中津市に、西村法剱(にしむら ほうけん)和上(わじょう)という、大変尊敬されたお坊さまがおられました。「清僧(せいそう)」、つまり私 ...

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「覩見諸仏浄土因 国土人天之善悪」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:法蔵菩薩の探求の始まり 『正信偈』(しょうしんげ)は、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が、阿弥陀さまの救いの真実とその教えが私たちにまで届けられた歴史を、深い感動と感謝をもって記された、私たち門徒に ...

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「おかげさま」のこころ -阿弥陀さまの親心にふれて-

2025/4/14  

お母さんへの短い手紙 昔のことになりますが、「一筆啓上・日本一短い母への手紙」という、一般の方から公募された短い手紙を集めた本が、ベストセラーになりました。ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。 ...

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「法蔵菩薩因位時 在世自在王仏所」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:『正信偈』と阿弥陀さまの物語 『正信偈』(しょうしんげ)は、浄土真宗の宗祖・親鸞聖人が著された、私たち門徒にとって最も身近な聖典の一つです 。親鸞聖人の主著『教行信証』の中に記されたこの偈文 ...

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いのちの色、ほとけの色

2025/4/14  

木の葉の移ろい、いのちの移ろい 秋が深まり、木々の葉がその色を鮮やかに変え、やがて冷たい風に吹かれてハラハラと舞い散る季節には、自然界の大きな移ろいを感じずにはいられません。 例えば、桜や楓、銀杏(い ...

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「帰命無量寿如来 南無不可思議光」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

1. はじめに:正信偈と阿弥陀さまへの帰依 正信偈とは:浄土真宗門徒にとっての身近な聖典 私たち浄土真宗の門徒にとって、「正信偈」(しょうしんげ)は、お内仏(お仏壇)の前でのお勤めや法要などで、古くか ...

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『正信偈』のこころ ~その成り立ちと私たちへのメッセージ~

2025/4/14  

1. はじめに 『正信偈』との出会い 浄土真宗の門徒である私たちにとって、『正信偈』(しょうしんげ)、正式には『正信念仏偈』(しょうしんねんぶつげ)は、日々のお勤めや法要の際に最も耳にする機会が多く、 ...

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