藤本弘信

2013年、大学院を卒業し、26歳で実家の寺に帰山。 2025年より住職に就任。 現在、ホームページの充実や継職法要の準備に励みながら、 日々、お念仏のみ教えをお伝えできるよう努めています。

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忘れても届く声 -才市さんの喜びと阿弥陀さまの慈悲-

2025/4/19  

届いた便りに名前を見る ふと、誰かから手紙や葉書を受け取ることがあります。時候の挨拶など、内容は毎年同じようなものであっても、その宛名を見ると、「ああ、この方はどうしておられるかな」と、しばらく会って ...

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「もったいない」と「なんまんだぶ」

2025/4/19  

「もったいない」という言葉 「もったいない。」 これは、私たち日本人にとって古来より馴染み深い言葉です。しかし近年、改めてこの言葉が世界的に見直されるきっかけがありました。 世界で初めて環境分野におい ...

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日に善し悪しはなし

2025/4/19  

カレンダーに記された日々 私たちは日々の暮らしの中で、カレンダーに記された日付と共に生きています。新しいカレンダーを手に取ると、これから訪れる一年365日、どの日も自分にとって素晴らしいものであってほ ...

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かたちなき仏さまの「方便」

2025/4/19  

理解するということ(ある先生の言葉) これは、ある先生がよく生徒に語っておられた言葉です。 「君たちね、自分が何かを理解したと思っても、それを自分の言葉で他人に分かりやすく伝えることが出来て、はじめて ...

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星の光、弥陀の光

2025/4/19  

無数の星と宇宙の広がり 久しぶりに、ゆっくりと夜空を改めて見上げると、そこには無数の星たちが、それぞれの輝きを放っていました。澄んだ空気の中では、一つ一つの光がより一層強く感じられ、とても美しいもので ...

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「如来所以興出世 唯説弥陀本願海」の意味をやさしく解説

2025/4/19  

本記事では、『正信偈』の中でも特に重要な位置を占める第二十一句と第二十二句に焦点を当て、その意味と背景を深く掘り下げて解説します。その二句とは以下の通りです。 如来所以興出世 (にょらいしょいこうしゅ ...

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確かな行き先「お浄土」

2025/4/19  

あてにならないものを頼る私たち 「ああなったら良いのに、こうなったら良いのに」と、人はいつも自分自身を中心に物事を願い、考えてしまいます。 今、私たちが住んでいるこの世界。私たちは様々な物事を願い、期 ...

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「成等覚証大涅槃 必至滅度願成就」の意味をやさしく解説

2025/4/19  

I. 導入:正信偈の教えの流れ – 救いの「因」から「果」へ これまでの解説の振り返り:救いの確かな「因」 本記事で解説する第十九句・第二十句に至るまでの『正信偈』では、阿弥陀仏による救済の確かな「因 ...

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「本願名号正定業」「至心信楽願為因」の意味をやさしく解説

2025/4/15  

1. はじめに:救いの光から、救いの道へ 『正信偈』は、親鸞聖人が阿弥陀仏の救いの真実を讃えられた、浄土真宗の教えの要です。 前回までは、阿弥陀仏が成就された本願の徳が、十二の光明となって、すべての衆 ...

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「阿弥陀仏の十二の光(十二光)」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:本願成就と光明の輝き これまでの句では、阿弥陀さまが仏になる前の法蔵菩薩(ほうぞうぼさつ)として、師である世自在王仏(せじざいおうぶつ)のもとで道を求め、他の多くの仏さまの国(浄土)を深く観 ...

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失って初めて知る「有り難さ」

2025/4/14  

当たり前の落とし穴 病気になってみて、本当に健康というものの有り難さ、大切さに気づかされることがあります。もちろん、健康な時には健康な時で、その大切さに気づいていないわけではないのでしょう。しかし、健 ...

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「五劫思惟之摂受 重誓名声聞十方」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

これまでの八句で、法蔵菩薩が一切衆生(いっさいしゅじょう)救済のための「無上殊勝の願」「希有の大弘誓」を建立・超発されたことが示されました。本記事では、続く第九句「五劫思惟之摂受(ごこうしゆいししょう ...

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たけのこも蚊も私も

2025/4/14  

たけのこの勢い 今年は春先からとても暖かく、雨も多かったせいか、たけのこの成長も例年になく早いように感じます。庭の隅や竹藪に顔を出したかと思うと、あれよあれよという間にぐんぐん伸びて、数メートルにもな ...

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漂流から航海へ-阿弥陀さまの弘誓の船に乗せて-

2025/4/14  

航海と漂流 もし私たちが船に乗って旅に出るとします。その船旅が、明確な目的地(行き先)に向かって進んでいるのであれば、それを私たちは「航海(こうかい)」と呼びます。それに対して、特に定まった行き先もな ...

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あてにならぬものを頼る私

2025/4/14  

私たちの「頼り」とするもの 私たちは日々、本当は「あてにならないもの」を、どこか「あて」にして、一喜一憂しながら生きているのではないでしょうか。 自分の能力や、これまでの人生で積み重ねてきた経験。ある ...

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ホタルの光に照らされて

2025/4/14  

六月の夜のホタル(ある方のお話) 以前、ある方から、こんなお話を聞かせていただいたことがあります。 梅雨入り前の、少し蒸し暑い六月のある夜のこと。ご自宅でくつろいでおられた時、奥さまが窓の外を指して、 ...

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「建立無上殊勝願 超発希有大弘誓」の意味をやさしく解説

2025/4/14  

はじめに:法蔵菩薩の歩みと『正信偈』 『正信偈』とは:親鸞聖人の教えの核心 『正信偈』は単なる過去の聖人の言葉ではなく、親鸞聖人の信心そのものであり、阿弥陀仏の救いの確かさと、それが私たち凡夫(ぼんぶ ...

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報いるべきご恩を知る

2025/4/14  

身を粉にしても報ずべし(正像末和讃より) 親鸞聖人は、その晩年のお作である『正像末和讃(しょうぞうまつわさん)』の中に、私たちがお念仏の教えに出遇(あ)わせていただいたことへの、深い感謝と報恩(ほうお ...

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悲しみの中に華やぐいのち

2025/4/14  

歌人 岡本かの子のうた 年々(としどし)にわが悲しみは深くして いよいよ華(はな)やぐ命なりけり この歌は、昭和13年(1939年)に、47歳という若さで亡くなられた歌人であり小説家でもある、岡本かの ...

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なぜ、人を殺してはいけないの?

2025/4/14  

子どもたちの問い あるニュースの中で、子どもたちが「なぜ、人を殺してはいけないの?」と、周りの大人たちに問いかける場面がある、という話を聞きました。そして、問われた大人たちは、そのあまりにも根源的で、 ...

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