年を越すことから考える

2019年1月14日になりました。もう2週間が過ぎようとしていますが、また正月に戻って欲しいと
思いながら、毎日布団の中で時間いっぱいまで寝ています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
お釈迦様は2500年前、インドにお生まれになり、たくさんのみ教えを残してくださいました。
そして、現在日本に至るまでにたくさんの方々を通して、このみ教えが私に伝えられてきました。
その一つが「往生」ということです。
一般的に「大往生」と使われますが、往生に「大も小もありません」。
往生とは、往き(ゆき)、生まれるということです。
つまりお釈迦様が残してくださった教えとは、往生するという命の見方でした。
我々が、命終えるとき、それは往生するんですよ。仏様の世界に生まれさせていただくんですよと
教えてくださいました。
少し話は変わりますが、みなさんは新年をどのように迎えられたでしょうか。
私の場合は例年ですと、こたつに入って、紅白歌合戦を見て、ゆく年くる年を見て、除夜の鐘を聞きながら
新年を迎えます。そして、家族で「あけましておめでとうございます」としてから、眠くなれば寝るのがいつもです。
今年は少し違って、「こたつに入って、紅白歌合戦を見て」までは同じでしたが、若坊守が「年越しはこれを見たい!」と
いうので、ジャニーズカウントダウンライブを見ながら新年を迎えました。(ジャニーズが分からなかったので色々教えて
もらいながら見ていましたが、イケメンばかりで名前が覚えられませんでした)
やはり、こたつに入って、みかんを食べながら迎えるというのが、一番しっくりくるように思います。
若者は、ディズニーやユニバーサル・スタジオ・ジャパンといった所にいって、寒い中カウントダウンをするようです。
外は寒いのに信じられません。(笑)
カウントダウンでは、みなが「3、、2、、1、、、」「あけましておめでとう」と過ごすようです。
みな楽しそうでなによりです。もう少し若かったら、私もこの中にいたのかと思うと不思議な気分です。
その様子を見ながら、なるほどなぁと思いました。
12月31日の次には1月1日が来るとみな知っているから、楽しく過ごせるんだと思いました。
もしこれが、12月31日の次に何が待っているか分からなかったら、あのようには過ごせないはずです。
みなさんも年末には「大掃除」をされたでしょうか?大変だったことでしょう。
大変だったけれども、「正月を迎えるんだから」「来年も気持ちよく使いたいから」綺麗にしようと思ったはずです。
もし12月31日の次に何が来るか分からなかったら、掃除もできないのではないでしょうか。
何が言いたいかといいますと、
12月31日の次に1月1日が来ると知っているから「今」が楽しくすごせるという事。
反対に12月31日の次に何が来るか分からなかったら、「今」が楽しく過ごせないのではないでしょうか。
私たちの人生にも同じことが言えるはずです。
生まれてきたことは偶然、出会いも偶然な中で、命終えることだけは必然です。
どんな人生であっても必ず死ぬことは平等に訪れるのです。
その先に、何が待っているのでしょうか。
お釈迦様は「往生」と教えてくれました。
一般的には何といいますか?「死ぬ」「亡くなる」っていいます。
「死んだら終わり」という人もいますが、それでいいのでしょうか。
あなたの大切な人は、どこにいったんですか?と聞かれたら、そう答えられますか。
あなたは、どこにいく(逝く)んですか?と聞かれたら、なんと答えますか?
我々は一人ひとり、答えの見えない人生を今歩んでいるのです。
その私たちに教えてくれたのが、仏教のみ教えです。
お釈迦様は、「往生するんですよ」「仏の世界に生まれて、また会える世界があるんだよ」と
教えてくれました。今、日本(私の所)に伝わるまでに、多くの方が別れに涙をされ、
そして「また会える」という事を伝えてくれました。
行く先がわかっていれば今が過ごせる。
けれども、行き先が分からぬままであれば、今が本当の意味では過ごせないのではないでしょうか。
若者のカウントダウンのように楽しく「3、、2、、1・・・」とはいきませんが、心の安らぎという意味では大きく
違ってくれように思います。
さて、私の人生をこの1年365日に置き換えて考えてみると、いまはどの季節でしょうか?
平均寿命の85歳とするならば、
生まれたときが1月1日で、亡くなるのが12月31日です。人生を1年に置き換えてみると、
高校生が、3月の中旬くらいです。これから春を迎えようとする頃です。
私が32歳ですから、ゴールデンウィークも終わるころです。
42歳が7月1日になります。
みなさんの年齢を、この1年に当てはめてみると、どの季節でしょうか。
(※からなず85歳まで生きられる保証などないのが、この世の常、諸行無常です)
もしかしたら秋も深まってきたころかもしれません。
紅葉が終わった頃かもしれません。紅葉が終わるとすぐに冬がやってくる。
もしかしたら12月に入っているかもしれません。すぐに年の瀬ですよ。
では、この人生が終わったら12月31日の次には何が待っているでしょうか。
高校生にとって、これから春を迎える人に12月の事など心配するはずがありません。
けれども、秋が過ぎて、冬になろうとしている年齢の人には、今一度人生の行く先を
考えていただければと思います。

-法話